6月2009

書評「システムはなぜダウンするのか」

書評

ATM停止や株誤発注などのシステムトラブルがなぜ発生するのか。アプリケーションソフトの不具合、OS・ミドルウェアの不具合、サーバーの性能・容量不足、設定ミス、操作ミス、ハードウェアの故障など様々な要因が、実際起きたトラブルと共に解説され、わかりやすくなっています。ソフトウェア開発者として、是非読んでおきたい本です。テストがいかに重要かを再認識させられます。個人的には再帰テストをもっと強化すべきだなと反省はしていますが、なかなか出来ていないのが現状です。(再帰テストとは、変更対象外の機能が正常に動作するか確認するテストです)

書評「まつもとゆきひろ コードの世界」

書評

日経Linuxにおいて、2005年5月号?2009年4月号までの連載「まつもと直伝 プログラミングのオキテ」の記事を元に、加筆・修正したものです。
内容はオブジェクト指向やRuby言語をはじめ、Ajax(JavaScript, XML)、関数型プログラム言語、文字列関連(文字コードや正規表現など)、セキュリティ、数値演算、ライセンスなど幅広く扱っています。何か1つプログラミング言語を覚えた後に、この本を読むのが一番いいのでは、と思いました。その言語が Ruby だとよりいいでしょうね。
タイトルにある「コードの世界」は内容にとても合っていて、なぜそういう仕様にしたか、その仕様だとどういうコードが書けるのか、他の言語だとどうなのか、ということがとてもわかりやすく書かれています。Ruby以外の言語も多く登場するのも勉強になります。
サブタイトルにある「スーパー・プログラマになる14の思考法」とありますが、個人的には思考法ではなく「手法」という感じでした。

記載されているサンプルコードは Ruby が多いのですが、いまだに慣れそうにありません。
スコープの始まりと終わりはやはり「{}」じゃないとしっくりきません。
Ruby は begin, end 。そういえば Pascal も同じですね。

C言語で Ruby の拡張モジュールを書けることは知っていましたが、Rubyプログラムに直接 C プログラムが埋め込める機能(RubyInline)は知りませんでした。
ただし、別途コンパイル環境が必要ということです。

テキストエディタ「TextMate」を使ってみたい

雑記

Mac 用のテキストエディタですが、入力補完がかなり素晴らしい。

TextMate
Railsに最適なテキストエディター「TextMate」を入れて日本語化してみた

Windows 版でないかと検索したら、別のソフトではありますが、いくつかありました。

E TextEditor($34.95)
Intype(無償)

Intype は現在アルファ版ですが、将来的にはシェアウェアとなるようです。
機能面では E TextEditor が勝っています。見た目は Intype の方が好きなのですが、C#に対応しておらず、シンボルリストもないのは残念…

しばらく両方使ってみることにします。

書評「クラウドコンピューティング入門」

書評

現在のIT業界において、注目されているクラウドコンピューティング。その基本中の基本がわかるオールカラーな入門書です。

  • クラウドコンピューティングの概念
  • SaaS, PaaS
  • クラウドコンピューティングのサービスとして有名な Google の各サービスについて
  • マイクロソフトのクラウドOS「Windows Azure」とは
  • アップル社などのクラウド的なサービス
  • 仮想化技術
  • クラウド時代の今後について

とてもわかりやすく書かれています。ポケットサイズなので、読みやすく、手っ取り早く理解するには最適です。

書評「リファクタリング・ウェットウェア」

書評

認知科学、神経科学、心理学の概念を用いて、脳の仕組みを説明し、学習・思考能力を向上させるプラグマティック(実用的)な手法が紹介されています。
内容は難しくはなく、解りやすかったです。
個人的に面白かったのは第4章「アタマのデバッグ」と第6章「経験の積み重ね」、大変参考になったのは第5章「意識的な学び」です。
5章では、「SMART」な目標、プラグマティック投資計画(PIP)、勉強会、書籍などの印刷物を「学ぶ」ための技術「SQ3R」、マインドマップ、ドキュメント作成、人に教えることについて記述されています。わかってはいるけれど中々出来ないこと、ありませんか。なぜ、それが必要なのか、脳との関連性がわかれば、実行する理由が見つかるかもしれません。

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